【自校通級が拡大しています】
インクルーシブ教育の推進より、国、自治体が自校通級を拡大しています。個人的は良い制度だと考えています。
※私の息子の学校は来年度から始まるようです。
ただし、放課後等デイサービスに大きく関わる制度ですので、皆様ご存知の制度かと思いますが、再度、制度についてご理解いただき、今後の事業所運営にお役立てください。
(自校通級とは?)
障がいのある児童生徒の通級による指導
(通級による指導とは)
通常学級に在籍するLD、ADHD等の発達障がいや、知的障がいが無い自閉症、情緒障がい等の障がいのある児童生徒が、障がいによる学習上・生活上の困難を改善・克服するために、一部特別の指導(自立活動など)
(対象となる児童生徒)
通常学級に在籍し、おおむね学年相応の学習に参加できるが、LD、ADHD等の発達障がいや、知的障がいがない自閉スペクトラム症、情緒障がい等による学習上・生活上の困難を改善するための特別の指導を必要とする児童生徒。
(通級による指導を受けるには)
通級による指導を希望する場合は、在籍されている学校の担任の先生へ相談し、障がいの状況や本人・保護者の願いを学校が十分把握したうえで、通級による指導の利用を検討する。
(目的)
通常学級での学習の遅れを取り戻すものではなく、障がいの状況に応じた「自立活動」を行う。自分なりにできる方法も見つけたり、自分の特性を理解して効果的に練習したり、環境にうまく働きかけたりするなど、自分の力を可能な限り発揮して主体的に取り組もうとする力や態度を育てる
(実施時間)
学校によって違いがあり、月1回から週8回の範囲(大阪市の場合)
■未来サポートセンターとしての意見■
(個別支援計画書について)
自校通級では、個別教育支援計画や個別の指導計画が作成されますので、保護者様が、放課後等デイサービスの個別支援計画と見比べるようになります。・適切な内容の個別支援計画書を作成しましょう。・必ず作成期限を守りましょう
(普段の療育支援について)
自校通級と放課後等デイサービスとで考え方は同じ
・自校通級で行っている支援内容を学校や保護者様からキチンと聞き取りましょう。
(学校ときちんとコミュニケーションを取りましょう)
学校が把握する児童の特性・ニーズと放課後等デイサービスが把握している内容を共有しましょう。
全く違う考えで支援をすると、こどもが戸惑い、成長を阻害します。
(意見)
①自校通級が拡大すると(※拡大することは決定しています)、療育支援は、自校通級にお願いし、放課後は「いきいき」に通わせようという保護者が増えてくるかと思います。
※いきいきにも、配慮が必要な子どもに対応する支援員がいます。
②また、学校の支援方法や個別支援計画書を知ることで、放課後等デイサービスの支援方法や個別支援計画を見比べることができます。
見比べたとき、保護者が安心する「支援内容」「個別支援計画書」「児童の課題をきちんと把握出来ている」となるように取り組んでいきましょう。
③自校通級には無い強みを持つことが必要です。
もしかしたら、自校通級のプラスアルファの事業所でも良いかもしれません。
学校のお迎えと保護者の都合の良い時間に自宅へ戻すだけの事業所にならないよう気をつけましょう。
④学校ときちんと連携を取りましょう。
学校と良好な関係を作ることで、保護者も、「学校ときちんと連携してくれているから安心」となり、他の事業所に移ったりする可能性も下がるでしょう。
保護者も口コミで、「あそこの事業所は学校と良好な関係だから安心」と広げてくれるかもしれません。
同じ学校で複数の子どもが通所することは、送迎等で運営面でメリットですし、「地域に密着している事業所」は他の事業所と比べて有利です。
※補足ですが、最近、放課後等デイサービスのお迎えについて、下記のようなことが学校でも取り上げられています。
・次の送迎が詰まっているからか、スタッフがすぐにこどもを引き取っていくため、学校からの伝達ができない。
・そもそも、スタッフが学校とコミュニケーションを取るつもりがない
・学校に到着するのが遅いため、担任や支援級の先生が待ってられないので、普段、放課後等デイサービスのスタッフと会うことがない
・スタッフの方が、まったく挨拶をしない、目を合わせない
・車の中でずっと待っていて、こどもが校門に来たのに気づかない
・言葉遣いが悪い・運転が粗い・運転中にスマホを見ているのをよく見る など
学校や地域住民からすると、放課後等デイサービスに触れる場面は、送迎時しかありません。
送迎時の態度・振る舞いがそのまま事業所のイメージに直結します。逆に、態度・振る舞い・見た目などが良いと、評価も高くなります。
私個人的には、送迎時のスタッフは、事業所のエース級が行く方が良いと考えています。
自校通級のこともありますので、送迎時のマナー等は気をつけましょう。